新卒給与の引き上げ進むも、既存社員の87.5%が「給与逆転」に不満
HRプロ調査で、新卒給与引き上げに伴う既存社員との給与逆転に「不満」と答えた既存社員が87.5%。モチベーション低下や転職意向に影響。
HRプロ調査で、新卒給与引き上げに伴う既存社員との給与逆転に「不満」と答えた既存社員が87.5%。モチベーション低下や転職意向に影響。
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就職みらい研究所『就職白書2026』データ集が公開。2026年卒の就活・採用活動の全体像を統計でまとめた資料で、面接やESで引用できる根拠データとして活用できる。
各社が新卒初任給を一斉に引き上げる中で、ひずみが出ている。HRプロ調査によれば、新卒給与の引き上げで生じた 「既存社員との給与逆転」に不満を持つ既存社員が 87.5%。モチベーション低下や転職意向への影響も無視できない数字になっている。学生にとっては喜ばしい初任給アップだが、入社後の景色は単純ではない。
2023 年以降、大手企業を中心に初任給の大幅引き上げが相次いだ。三菱 UFJ・ファーストリテイリング・ソニー・楽天など、業界横断で 月収 25-30 万円超の初任給が当たり前になりつつある。
この動きは新卒採用市場での競争激化が背景にある。少子化で母集団が縮む中、優秀な学生を確保するための「カネで殴る」戦略だ。一方で、既存社員の給与は労働組合との合意や年次考課のサイクルに縛られて、簡単には上がらない。結果として「入ったばかりの新卒の方が、3 年目の自分より高給」という逆転が頻発している。
初任給の高さは魅力的に映るが、入社後の評価制度がそれに追従しているかを見極める必要がある。
説明会・OB 訪問では、以下の質問が企業の本音を引き出す:
質問を遠慮する必要はない。むしろ「給与の話を率直に聞ける学生」は、入社後も率直なコミュニケーションができるという評価につながる。
初任給の数字に飛びつく前に、5 年後の給与カーブを想像してみてほしい。25 歳で月給 30 万円より、30 歳で月給 50 万円の方が、生涯で見れば数千万円違う。今もらえる金額より、伸び率の方が中長期的にインパクトが大きい。
新卒給与引き上げの裏で、既存社員の不満が顕在化している事実は、就活生にとって 2 つの示唆がある。