27卒の3月末内々定率は66%、前年同期を下回る — HRプロ調査
HRプロが27卒の3月末時点内々定率を66%と発表。前年同期を下回るが高水準を維持。理系の伸び鈍化で市場に変化の兆し。
HRプロが27卒の3月末時点内々定率を66%と発表。前年同期を下回るが高水準を維持。理系の伸び鈍化で市場に変化の兆し。
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就職みらい研究所が2027年卒「就職内定率調査(2026年2月1日時点)」を公開。卒業の約1年前という早いタイミングでの内定取得状況が、就活早期化の実態を示している。
27卒の就職活動が終盤戦に入っているなか、HRプロが公開した3月末時点のデータでは内々定率が 66%。前年同期を下回るが依然として高水準を維持していることが分かった。理系の伸びが鈍化しており、市場全体の構造に変化の兆しが見える。数字の表面だけ見て一喜一憂するのではなく、自分が置かれている市場のフェーズを正確に読み取ることが、ここから 2-3 ヶ月の戦略を決める。
調査主体: HRプロ (ProFuture)。基準日 2026年3月末時点の27卒大学生・大学院生の内々定率を取りまとめた定点観測。3月末という時期は、就活プロセス上の意味合いが大きい。
3月1日は経団連の旧ルール下では「広報活動解禁」とされていた節目で、現在も多くの企業がこの日を起点に本選考をスタートさせる。3月末はその選考がひと通り 1 周し、初動の早かった層が結果を手にする時期にあたる。
言い換えれば、3月末の内々定保有者は「インターン経由で青田買いを受けた層」と「3月の本選考開始から最速で 1 ヶ月以内に内々定を出した一部企業」の合計だ。全体の母集団のうち、まだ動き始めていない層の数字は反映されていない。
66%という数字を「自分は遅れている」と読むのは早計だ。3月末時点の内定保有者の多くは、夏インターンからのルートで早期に内々定を獲得した層が中心。3月時点で動き始めた層の本選考はまさにこれからで、4-6月のピークに向けた準備こそが本番になる。
理系の内々定獲得ペース鈍化には、いくつかの仮説が立てられる。半導体・AI 分野の採用過熱の反動、企業側の予算引き締め、あるいは内定者の歩留まり調整による初期内定数の絞り込み。気になる業界の説明会では「採用枠が前年と比べて変わったか」を質問してみてほしい。具体的な数字を出さない企業も、傾向は教えてくれる。
3月末 66% という数字は、過去 5 年の推移で見ると依然として高い水準にある。コロナ禍直後の3月末は 30-40% 台まで落ち込んだことを思えば、市場は学生にとって有利な状態が続いている。
ただし「全体が好調」と「個別企業が採れている」は別問題。志望業界・志望企業ごとに採用枠の動きは大きく異なる。マクロ数字を確認したら、次は「自分が受けたい会社」のスタンスを個別に確認することが、次の一手になる。